「訪れたくなる場所には、理由がある。」 私たちStapleは、ただのホテル開発会社ではありません。 「旅先をつくる会社」として、宿泊、飲食、不動産開発、地域デザインの分野を横断しながら、人々が“わざわざ訪れたくなる場所”を生み出しています。 ローカルからグローバルへ – 価値をつくる「場」の開発 私たちのプロジェクトは、単なる宿泊施設や商業施設の開発ではなく、その土地に眠るストーリーを掘り起こし、現代の感性に合った新しい形に再構築することから始まります。 東京・日本橋：「K5」「SOIL Nihonbashi」など、都市の中に余白を生む空間づくり 瀬戸内・瀬戸田：「SOIL Setoda」「Azumi Setoda」など、島の暮らしに根ざした体験型ホテル 函館旧市街地：「Portside Inn Hakodate」、街と旅人が交わる宿泊施設 長門湯本、岡山、 … 各地で、その土地の個性に合わせた開発プロジェクトが進行中 私たちの手がけるプロジェクトは、全て「地域と人をつなぐ場」をテーマにしています。そのため、ローカルの人々と共に価値をつくり、経済が持続する仕組みを組み込むことを大切にしています。 空間デザイン × ブランディング – 滞在そのものが体験となる場所へ Stapleが手がける施設は、どれも「空間そのものが体験」となるように設計されています。歴史的建築を活かしたリノベーション、地域の工芸やアートを取り入れたインテリア、訪れた人の記憶に残るディテールの積み重ね。それらは、ただ「泊まる」だけではなく、五感で感じる滞在体験へと昇華します。 また、私たちはブランドの世界観を大切にし、SNSやメディアを通じて「旅をする理由」をつくることにも力を入れています。例えば、「K5」は国内外のデザインメディアに取り上げられ、世界中の感度の高い旅行者を惹きつけました。同様に、「SOIL Setoda」はサイクリストやクリエイターたちが集う拠点となり、新たな文化が生まれる場所へと成長しています。 “消費する旅”ではなく、“価値を生む旅”へ 観光業は、単なる「消費の場」ではなく、土地の文化や歴史を未来へつなぐ役割を果たすべきだと、私たちは考えています。 目新しさだけを求め、消費していく旅ではなく、訪れる人とその土地が相互に影響し合い、新たな価値を生み出す旅。たとえば、瀬戸内では「SOIL Setoda」が、都市と地方のクリエイターをつなぎ、新しいカルチャーの発信地となっています。函館では、「Portside Inn Hakodate」が、港町の歴史と現代の旅人をつなぐ架け橋になっています。 それぞれの場所が独自のストーリーを持ち、それに惹かれた旅人が新たな関係性を築く。 その積み重ねこそが、未来へと続く持続可能な旅の形であり、Stapleが目指す「価値を生む旅」 なのです。 これからも私たちは、旅の可能性を広げ、新しい目的地を生み出し続けます。

函館港のそばに佇む1日1組限定のお宿。 明治時代から残る和洋折衷の建築や石畳の路地が広がる「旧市街地」。1885年に廻漕店として建てられた建物が息を吹き返しました。 幕末に開港されてからロシアやイギリス、フランス、アメリカなどからの船が訪れたであろう函館港。それに伴って異なる文化が持ち込まれ、交ざり合う坩堝のようなダイナミズムがこの街にはあったことでしょう。物資やアイデアが流入する港として、当時の日本人が海の向こうの文化や知識へ憧憬の念を抱いた場として... この街では歴史と自然の調和が、四季折々それぞれに新たな発見をもたらしてくれます。 市場で新鮮な食材を買い、ジャズのレコードをかけながらキッチンで料理を。 坂道を練り歩き、お気に入りの料理店や喫茶店を見つけたり。 部屋の大きなお風呂でゆっくりするのも良いし、街の社交場にもなっている温泉へ出向いてみるのもまた楽しい。 市電に乗って五稜郭公園まで桜や新緑を鑑賞しにいったり、大沼国定公園まで足を伸ばして大自然の中で野鳥たちの澄み渡るようなさえずりや、キツツキが木を叩く音に耳をすましてみても良いでしょう。 この建物が140年余り、街の人々や景色のうつろいを見守ってきた時間に思いを馳せながら、あなただけの過ごしかたをお楽しみください。

「かつて世界へ開かれ、今も新たな出会いを生み続ける街。」 函館の西部地区——そこは、かつて異国の文化が行き交い、歴史と共に成熟した港町。開港都市としてのルーツを持ち、明治から大正、昭和へと続く時間が折り重なるこのエリアには、他のどこにもない独特の空気が流れています。 石畳の坂道、歴史的な洋館、赤レンガ倉庫のレトロな佇まい。 港に吹く潮風の中に、ロシアやフランス、イギリスの影が感じられる異国情緒。 そして、通りを歩けば、地元の人々の暮らしと、旅人が自然に交わる穏やかな時間。 西部地区には、旅人が日常の延長として溶け込むような旅が待っています。 この地区の魅力は、単に歴史が息づいているだけではありません。 開港以来、函館は日本の中でも特に異文化との融合が進んだ場所でした。西部地区には、函館ハリストス正教会やカトリック元町教会、旧イギリス領事館といった歴史的建築が立ち並び、町のあちこちに欧米の文化が溶け込んでいます。 しかし、ここにあるのは「過去の遺産」ではなく、現代に生きる歴史。 たとえば、築100年以上の倉庫を改装したカフェ、昔ながらの酒場が若い世代の手で新しい形に生まれ変わるなど、この街は常に“再解釈”されながら未来へつながっているのです。 この流れは、我々のプロジェクトとも共鳴しています。 私たちは単に歴史を保存するのではなく、「今の旅人が滞在することで、街に新たな価値を生む場」をつくることを大切にしています。 Portside Inn Hakodateも、そのひとつ。 1885年に廻漕店として建てられた建物が、再び旅人を迎え入れる場所となりました。 かつて船乗りたちが行き交い、文化が混じり合ったように、この宿もまた新しい物語を紡ぎ続けています。 このエリアでの旅は、観光名所を巡るだけではありません。 市場での朝食から始まる一日 　函館朝市や自由市場で、新鮮な魚介や地元野菜を手に入れ、朝食をつくる。 　地元の人々の活気に触れながら、港町の味を楽しむひととき。 港町の坂道を歩く 　八幡坂や二十間坂を登れば、函館港と青い海が一望できる絶景が広がる。 　ふと立ち寄る古い喫茶店で、地元の人と会話が弾むことも。 西部地区のカフェ＆バー巡り 　歴史ある建物を活かしたカフェや、小さなクラフトビールバーが点在。 　昼はオールドスタイルの喫茶店、夜はジャズの流れるバーでゆったりと。 温泉でゆっくりと流れる時間 　函館といえば、街のすぐそばに温泉がある贅沢さ。 　湯の川温泉や西部地区の銭湯で、旅の疲れを癒しながら、地元の人々とのさりげない交流を楽しむ。 この街の旅は、どこか懐かしく、どこか新しい。 そして、ただ「観光する」のではなく、自分だけの物語を見つける旅ができる場所なのです。 “消費する旅”ではなく、“価値を生む旅”へ 旅とは、ただ美しい景色を眺めることではなく、その土地の空気を感じ、そこに流れる時間の中で自分自身を重ねること。 函館・西部地区は、そのための最高の舞台です。 歴史と文化、そして人々の営みが交差するこの街で過ごす時間は、訪れた人にとって特別な意味を持つでしょう。 かつて異国の船が行き交い、新しい文化が持ち込まれたこの港町。 その歴史に思いを馳せながら、新たな旅の価値を見つける場所へ——。 函館・西部地区で、あなたの旅の物語を。