日々の忙しさから少し離れて、“余白の時間”を過ごす場所。 静かに、丁寧に、時間が流れるような空間をつくりました。 内装は、職人の手で仕上げた無垢の木をふんだんに使用。 加太の陶芸家による器は、食卓にやさしい美しさを添えます。 選び抜いた家具や照明も、使い心地と佇まいのバランスにこだわりました。 「余白の時間に寄り添う宿」 そんな思いでこの場所をつくりました。 この宿があるのは、和歌山の小さな港町・加太。 海と山に囲まれた静かな土地で、町の空気や人の暮らしそのものが、心をほどいてくれます。 宿の空間づくりも、そんな加太の日常の延長として生まれました。 路地に続く石畳や、やさしい潮の香り。 夜には星が姿を見せ、朝靄のなか、漁師たちの船が一斉に港を出ていく。 自然とともにあるこの町の営みは、どこか懐かしく、豊かです。 ただ泊まるだけではなく、 この場所に流れる時間や空気ごと、味わっていただけたらと思います。